44歳ニート独身男、残高300万円。人生逆転

情けなくて、かっこ悪い人生を楽しみたい貴方へ

プロとしての責任

ペット探偵として初日から1人で依頼を解決まで持っていくよう命じられた僕はお客様との最初の挨拶で噛みました。そして、捕獲器を1台設置するのに1時間くらいかかってしまいました。

その姿を見た依頼主が会社(僕が業務委託契約を結んでいる会社)にクレームを入れて、なんとか会社がお客様をなだめた(ごまかした)状況です。

 

依頼主の身になると当然の話です。

我が子のように大事にしているペットが3階の窓から落ちて怪我をしているかもしれません。心配な我が子を早く見つけて欲しいので、2日間で約10万円をかけてプロに仕事を依頼したつもりなんです。

 

プロに依頼したつもりなのに、なんで新人が来てるの??

 

依頼主も僕も、めちゃくちゃキレてます。社長もキレてます。

いやいや、なんでやねん。加害者おるはずやろ。

まさか研修なしで初日から1人で仕事をさせられるとは思ってなかったもので。しかも、この道を何年もやってきたプロの顔で通して下さいとか言ってます。面接でこの事を話してしまうとみんなビビッてしまうので仕事が始まる直前にネタばらしするやり方のようですね。

はぁ、類は友を呼ぶといいますか。僕の周りにはこんな奴しか寄って来ないんですかね?もうウンザリです。

この仕事が終わったら絶対辞めてやろうと決心した僕は運営の言うことは無視して依頼主と本質の会話をしようと決めました。

意地を張らずにお客様と普通にコミュニケーションを取ったところ徐々に協力して頂けるようになってきました。ムカついているのを態度で示しているので運営との溝は徐々に深まっていきましたけどね。

 

捜索初日は、深夜の12時半から朝の6時半まで計6時間捜索するも、猫の手がかりは掴めなかったので、2日目は夕方の16時から捜索を開始することにしました。

猫探しのチラシが刷り上がったので16時からさっそく聞き込みを始めました。

 

やっぱり過去に訪問販売をやっていたせいで、ついついセールスの声のトーンになってしまいます。インターホン越しにたまに「いりませ~ん」て言われます。「いやいや、セールス違うんですよ!猫いなくなったんですよ~」言うてやっと出てきてもらったり。下手くそか!

 

片っ端から当たっていくと、猫好きなおばちゃんという強力な仲間ゲット。

そのおばちゃんから地域猫や野良猫の縄張り、近所で野良猫の世話をしている人の情報などを集めることができました。

 

 

地域猫のたまり場

 

 

猫は他の猫の縄張りには入りませんので、それ以外の場所で人気のない場所に潜伏しているという事になります。

 

徐々に猫の足取りを追っていくその様は、まさに探偵そのものです。