僕が依頼主の元に到着したのは深夜の12時半でした。
運営の指示通り依頼主と簡単に挨拶を交わし、飼い猫がいなくなった状況を伺います。
種類:雑種
名前:シャムちゃん
性別:メス
年齢:3年4か月
去勢済みか:済
色:白(茶色混ざっている)
体重:5キロ
特徴:目が青、茶トラの混ざりがあるため、額に模様あり
性格:人見知りは少ない方。あまり泣かないけど、泣くと高い声
いなくなった日:7/20 14時以降
どんな形でいなくなったか:ベランダの網戸を猫が開け、脱走していた
運営の指示通りまずは1~2周みて、周囲の地形やどんな家があるかを確認し猫がいなくなった周囲50m以内を徹底的に探します。
室内飼いの猫の場合、ほとんどのケースにおいて自宅から半径50m以内に隠れているようです。
野良猫は何匹かいますが目当ての本命猫は姿形も見えません。
野良猫や人気(ひとけ)のない場所に捕獲機を設置することにしました。
依頼主から猫砂(猫のトイレに敷いておく砂)やお気に入りのおもちゃ等、猫の匂いが付いているものを借りて捕獲器の近辺にセットしておびき寄せる作戦です。

しっかりと安定した地面に設置すること、壁に隣接している事が基本です。
捕獲器を設置するのにあまりにも時間がかかったせいで依頼主に疑われてます。
表情が全てを物語っています。
変な冷や汗が出ます。
というか、さっきから運営がいちいち細かく指示を出して来ます。
プロがいちいち電話で指示受けていたら、余計怪しまれるのでは?
あまりにもギクシャクしている僕の姿を見て、依頼主の不安がピークに達しました。
ついに捜索員を1人増やして欲しいと申し出てきたのです。
今にして思えば、最初の挨拶で噛んだ時からすでに怪しまれていた気がします。
怪しまれている事を運営に報告したところ、電話を代われと言われました。
運営が説得して、結局僕1人で捜索を続行することになりました。
プロの捜索員の、真夏の夜の恐い話の始まりです。